チャイルドライフ・デザイン-ChildLifeDesign

キャラクターデザイン

小児医療の現場においてプレパレーションを行う際に,キャラクターの使用は不可欠です.
通常,使用されるキャラクターは子どもたちがアニメ等で慣れ親しんだ版権物のキャラクターですが, これらを使用する際には版権元の使用許可が必要となり,絵本や壁紙を制作する場合にも多くの手続きを必要とすることが多々あります.

O Creationでは,共同研究において制作した絵本「入院患児のための手術用プレパレーション」の中で,現場で働いている看護師をモチーフとしたキャラクターを制作しました.これは,版権物ではない新たなキャラクターに,子どもたちが早く慣れるには,これまで長い時間接してきた看護師たち自身をキャラクター化することが最善だと考えたからです.

各病院のオリジナルキャラクターを制作することで,これまでのような使用許可を申請する手間や経費がなくなり,また病院内の至る箇所での活用が可能になると考えます.

プレパレーションにおけるキャラクターの重要性

チャイルドライフデザイン.comより以下引用)
キャラクタにフィルタとしての役割を担わせるとは,どういうことかを考える必要がある.

例えば,腕を切り落とさなければならない子どもがいた時,この子どもにどうやって病状を説明し,手術を理解させ,手術後の自分を理解させるか.

直接的な写真を見せたのではとても辛辣で悲しすぎる.だから説明にあるフィルタをかけた図やエージェント(代理人)となるキャラクタを用いる.

情報はある意味正確でなくてはいけないけれども時と場合によっては正確でありつつ何らかのフィルタをかけることが必要である.それを担うのがキャラクタであり,キャラクタがもつ動作である.

しかし,一方で「バイ菌が身体の中に入っているからやっつけるんだよ」,という説明では実は何も理解させていないことに気がつかなければならない.
これは,「分かった?」という問いかけが全く意味をなしていないことと同レベルである.

つまり,情報にはあまりにフィルタをかけすぎると治癒効果に反映しない.
キャラクタでは,覆いきれないコンテンツデザインを先ず考えなければならないのである.

求められるキャラクタとは.

  1. 自分と一緒に泣いてくれるキャラクタ
    情報は与えるだけでは理解されない.その前のプロセスが子どもには特に重要である.一緒に自分の悲しみを表現してくれる機能は大きい.感性として情報を捉えるスタンスもまた重要である.
  2. 信頼できる看護師に似たキャラクタ
    毎日顔を合わせて信頼できる看護師に巡り会えた子どもには看護師に似たキャラクタが登場することによってコンテンツの目的に引き込みやすい.
  3. 子どもの性格に適応したキャラクタを提供するシステム
    新しいキャラクタデザインが,既存のキャラクタより増して安心感,信頼感,癒しを与えてくれるかどうかを知ることが必要である.そのデータが蓄積されれば子どもの性格にあったキャラクタを提供できるシステムを構築できる.例えば,その子の性格にあったキャラクタをダウンロードしてプリパレーションのためのインタフェースデザインに取り込むシステムが考えられる.
ジャンプして手を振る (movie) 一緒に悲しんでくれるキャラクタ (movie)


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